誰もが安心して働くには?—社会福祉法人まどか
2022年のクリスマスイブの日の朝、「すみれ工房」に通う人々は広島県福山市の中心地にある立体駐車場にいた。ここの清掃が、この日の午前の仕事。ほうきやちり取り、ぞうきんを手に黙々と、時折、言葉を交わしてごみや汚れを取り除く。工房に通い始めたきっかけはさまざまだ。外に出る、誰かと話す、一緒に働く……。そんな社会での日常は、ときに、とても難しい。そうした人たちの居場所と仕事をつくり、地域で暮らす支援をするのが、すみれ工房を運営する社会福祉法人まどかの役割だ。