持続可能な社会のために科学にできることは?—愛媛大学大学院理工学研究科 野村信福教授
ゴミからエネルギーをつくり出す。そんな夢のような技術が現実になっている。開発したのは、愛媛大学教授の野村信福さん。日々捨てられる廃油から、次世代のエネルギー「水素」を取り出す技術を確立したのだ。「液中プラズマ」と呼ばれるこの技術は、世界が直面するエネルギー問題を解決する可能性を秘めている。野村さんは言う。「持続可能な社会」の実現は難しい。けれど、科学にできることはある。必要なのは「今の常識」を疑うこと。そして、ワクワクし続けること——。学生や仲間たちと一歩ずつ、前に進む野村さんの研究を追った。